監督挨拶Greeting
この度流通経済大学硬式野球部監督に就任しました石本でございます。
はじめに日頃よりご尽力いただいております高校野球監督様・本学野球部関係者様・在籍していただいている保護者様。そして野球部を応援していただいている全ての皆様に深く感謝の念を申し上げます。
昭和52年東京新大学リーグに加盟して以来、これまで歴代の監督さんやOBの方々が築き上げた実績と伝統を継承して監督職を全うしてまいります。春季・秋季リーグ戦・全日本大学野球選手権・秋の明治神宮野球大会に出場して活動実績を収めて参ります。野球部に携わってコーチ12年。監督代行半年。指導させていただきました。
監督職として責任の重さを感じながら、チームや選手の成長をさせるには私自身もこれからもっと勉強し経験を積んでいかなくてはいけないと思っております。選手が主体的に野球に取り組み、選手の声に耳を傾けて選手と共に育つ「共育」そのようなチーム作りを目指します。
監督就任にあたり指導方針を大きく分けて6項目。所信表明として述べさせていただきます。
① チーム作り「目標」「目的」を明確化
チーム作りにおいて目標・目的設定は必須だと考えます。新チーム発足後今シーズンの「目標」と「スローガン」を決定します。目標とスローガンは毎年変動します。「目的」は私が監督している在任期間変わることのない指針であります。
目的「社会から必要とされる人材育成」です。昨今、現代社会の移り変わる変化のスピードに対して、大学を卒業してからどう生きていくかが大切だと考えます。自身の人間関係やビジネスにおいて能力、人間性で周りから必要とされる人材を、野球を通じて4年間経験させて1人の人間として成長させて社会に送り出します。野球においても金銭面等で支援していただくご両親やチームメイト、相手チームや応援してくれる関係者に対して他者に対して思いやりや感謝の気持ちを常に忘れず、自分の為だけに野球をやるのではなく誰かのために野球をする。そんな選手を育成できればと思います。
② 学業最優先
大学の入学にあたり卒業まで意識しなければいけないのは、野球部員の前に流通経済大学の大学生であるということです。大学生の本分は学業であり野球が最優先ではありません。
授業期間は授業最優先として授業終了後や授業前に全体練習を行います。授業を疎かにする学生は試合で起用しません。学業の大切さを丁寧に指導していきます。
③ 寮生活による自律
野球部員は基本全寮制で寮生活をしております。寮生活の目的は親元を離れての生活において自分のことは自分でやる。これが基本方針です。もう一つは決められた寮規則を守り「自分を律する」という能力を身につけてもらいたいからです。野球におけるチームスポーツや社会に出て生きていくために、またチーム目標を達成するためには「自律」は絶対に必要なことであります。
④ 控えメンバーの選手を大切にする
大学で試合に出場して活躍したい。本学に進学して新入生が毎年入部してきます。全部員に競争をしてもらい練習を主体的に取り組んでいる選手には試合でチャンスを与えていきます。しかし競争の中で大部分の選手は試合に出場できない部員が一定数でてしまいます。簡単なことではないですが、リーグ戦期間中は試合に出場できない控え部員に対してモチベーションが下がることがないように、勝利の為に様々な役割を与えて全部員に勝利に貢献できる体制を作ります。私自身は勝負するメンバーの選手も大切ですが、控え部員や裏方である学生コーチやマネージャーを大切にしていき感謝の気持ちをもって指導します。またリーグ戦メンバーは試合に出場できない控え部員の思いも背負って出場している選手、ベンチ、応援してくれるメンバー外のために全部員同じ方向を向いてリーグ戦を戦っていきます。
⑤ 地域貢献活動を積極的に行い社会貢献する
4年間で野球を通じて何を学び、一人の人間として何が成長できたかが一番大切です。野球の活動以外で年間様々な地域貢献活動を積極的に参加して、社会との繋がり、パーソナルでの繋がりを大切にしてもらいたいです。それが社会から必要とされる人材育成の第一歩となるはずです。そして野球部を応援してもらえる人間関係が構築できたら幸いです。
⑥ 卒業・就職率を100%目指す
本学では全体約98%就職していますが、野球部は100%を目指します。チームを勝たせることと同じくらい卒業後の就職(出口)は大切にしていきます。理想は卒業後もどのカテゴリーの野球でもいいので野球を一人でも多く続けてもらいたいと考えます。
あとは本学で教員を育成するカリキュラムがあり指導者の育成にも力を入れていきたいと思います。(詳細は学部/学科紹介を参照)
流通経済大学野球部監督
石本 泰志